味覚

味覚には5つあると言われる。

甘味、辛味、鹹味、酸味、苦味。

 

でも旨味という味覚があるという説もあるし、

グルタミン酸日本食にしか存在しないとどこかで読んだような。

 

分かりやすい美味しさは甘味かなぁ。

だからみんなスイーツが大好き。

そしてお惣菜にはどれもこれも砂糖が入ってる。

 

でもわたしにはもう1つあるように思うんです。

身体にいい味。

 

美味しいか美味しくないかって、

舌が喜ぶかどうかに左右されるんだと思うけど、

多少舌が物足りなくても、身体が喜ぶ感じってあると思う。

食べたそばから身体が吸収していく感じ。

 

魯山人味道を読んだところ、

食べたいものを聞かれて何でもいいという回答は間違い、

食べたいものは今身体が欲しているものであり、

食べたいものを食べることこそが健康への道である。

というようなことが書いてあった。

 

平均寿命が男性より女性が長いのは、

食事の支度をするのが女性だから、という説もある。

 

そしてまた魯山人さんは、化学調味料の味をばっさり否定していて、

だよねー!と叫んでしまう。

そうなんだよ、おいしくないんだよ、化学調味料

というか、身体に悪い味がするんだよ。

 

と言っても、わたしもお菓子も食べますし、カップラーメンも食べます。

身体に悪い味っておいしいよね、なんて思ったりする。

 

でもそれは、たまに食べるからおいしい。

常食はやっぱり余計な味のしない、シンプルなものがいい。

 

鍋でも炒め物でも、食材を色々入れるより、

2〜3種類にシンプル調味料でいただくのがおいしい。

これは、五味とは別の味わいのような気がする。

 

そしてまた、甘味だけを追求した味わいは、退屈。

辛味、酸味、苦味、鹹味の向こう側に甘みを感じたとき、おいしい!と感動するような気がするんだな。

旨味も同様で、出汁の味が混ざるとなんだかよく分からなくなるから、

出汁の出る食材は2つくらいに絞った方がいい気がする。

 

例えば肉・魚があるなら、出汁はいらない気がする。

せいぜい昆布出汁くらい。

野菜だけのお料理でも、きのこ群がいればそれでOK。

もしくは最近の調味料は色々入ってるから、それで充分に思う。

 

味覚を愉しむのは楽しい!

毎日、食を楽しんでいたいし、それは高級食材なんかなくったって、

新鮮な野菜ひとつ、上手に漬かったぬか漬け1つで、

楽しめると思うんだなぁ。