creepy nuts

2020年コロナ襲来

突然出社がなくなって、そのタイミングで風邪を引き、

ほとんど1ヶ月家に引きこもっていたら、身体のあちこちがおかしくなって、

散歩が日課になった。

 

とはいえ、一人で黙々と1時間弱歩くというのは退屈。

初めは近所の通ったことのない道を歩いて発見もあるけれど、

毎日歩いてるうちに見慣れた景色になって、

だんだん歩くのが苦痛になってくる。

 

出社がない分ヒマな時間も増えて、

テレビ、ラジオ、YouTubeSpotify等々無料エンタメに増えるようになって、

どこで触れたのやら始まりは覚えてないけど、

ぐっさり刺さったのがCreepy Nuts

 

どの曲も今っぽくてカッコよかったけど、

かつて天才だった俺たちへの歌詞はグサグサ刺さった。

 

その頃、母の体調はどんどん悪化していて、

週に何度か母の家へ通うようになった。

会ってもどうしても会話が暗いものになりがちで、

そこでヤケクソのように勧めてみたのがSpotify

何を聞いたらいいのか分からないというから、

Creepy Nutsをかけっぱなしにしていたら、

意外に母が気に入った。

 

この人たちは爽やかね。

そういう母のリアクションは正直よくわからなかったけど、

Creepy Nutsをかけながら古いマンションでお茶を飲む時間は悪いものじゃなかったな。

 

ラジオをやっていることを知って、オールナイトニッポンを聴くようになって、

それからオードリーや、三四郎や、佐久間さんのラジオも聴くようになって、

たりない二人を知って、山ちゃんのラジオも聴いたり、

初めて配信チケットを買って、家でひとり踊ってみたり。

 

世界がどうなるのやら、この先の自分はどうなるのやら、

その後に悲しい別れがいくつかあることも知らず、

ただできることを積み重ねる生活が始まっていくわけだけど、

ずーっとCreepy Nutsが側にあった気がする。

 

ラジオが終わってしまって、しみじみ淋しいなあと思い、

たが、情熱はあるを見て、Creepy Nutsのルーツを垣間見た。

かが屋のお二人がすごくて感動しました。

 

R指定の歌詞は言葉が多いよね。

単純に棒読みしたところで、全然口が回らない。

そしてリズムが変というか、難しいというか、

おまけに音程も変わってる。

何回か練習したけど、全然歌えなくて、カラオケは諦めました。

 

わたしにとってCreepy Nutsはコロナ以後の生活を支えてくれる大事なアーティスト。

音楽だけとかそんな高尚なこと言わないで、

もっと庶民の味方でいてほしいなぁ。