主婦

フルタイムで働くと家事をする時間がない。

それでも世の中の多くの人は、それなりに掃除された家に住み、洗濯された服を着て、誰かの手料理を食べて生きているというイメージがある。

なぜそれが成り立つかといえば、多くの家には主婦と呼ばれる家事担当がいるからだと思う。

 

最近、女性格差が問題になり始めて、

例えば管理職の女性シェアだったりとか、給与格差だったりとか、そんな問題点がある。

 

もちろん給与格差はないにこしたことないし、

産休取った女性が気持ちよく復帰できる社会であれと思うし、

子どもを預けられる場所が増えて、働きたいと思うママさんたちが頑張れる世の中になることは全く賛成だけれど、

お給料がしっかりもらえて、子どもを預けることができたとて、

7時間働いて、子育てや家事をワンオペするのはどれだけ大変だろうか…とも思う。

 

じゃ、夫婦で分担して、全く負担を半分ずつに奇跡的にできたとして、

それでもやっぱり、忙しい日々なのだろうな。

小さなお子さんのいる女性が大変なことは会社側も察するけど、

小さなお子さんのいる男性に対する配慮というのはほとんど存在していないから、

男性側も体力的にだけでなく、精神的にしんどいことだろうと思う。

 

どこかに出勤して7時間働くという文化っていつ産まれたんだろう。

江戸時代は違うよね、そのまま明治になっても企業ってそんなに多くなったイメージないけど、

やっぱり戦後のアメリカの影響かしら。

 

いずれにしてもその頃の女性というのは、

親に従い夫に従い子に従いの世界が成立してたから、

だから男は朝家を出て、夜遅く帰ってきても快適な家があって、

それは当時言われるがままに働き詰めの妻と、同居している老いた両親がいたから成り立ったのではないかしら。

 

その後、女性が働く文化も生まれてきたけれど、

核家族がトレンドになったら、家事&子育てのために、

寿退社という胡散臭い言葉で、再度女性の居場所は家庭になった。

 

そしてまた最近では、夫婦でシェアしましょうがトレンドで、

女性だけじゃなくなったとはいえ、傷みを分つのは庶民。

企業も国も、そのための協力はなにもしないのね。

 

勤務場所をリモートにするとか。

勤務時間を短くするとか、休日を増やすとか、

どんな形が生活の助けになるかは人それぞれだと思うけれど、

そういう仕事スタイルを自分で選べるようにしてくれたらいいのに。

 

そしてまたどうして正社員はフルタイムじゃなくちゃいけないのかしら。

もちろん産休明けなどで、時短の方はいるけれどそれと期間限定。

お給料少なくてもいいから、緩い働き方をしたい人っていると思うんだよな。

介護だったり、病気だったり、いろんな事情がみんなある。

 

海外だとお昼休みが2時間くらいあって、自宅に戻って家の用事をする国なんかもあったりするし、

週休3日が当たり前の国とか、勤務時間が短い国とかたくさんある。

働き方改革とか、ワークライフバランスとか、言葉だけで満足しないで、

思い切った改革がもっと進むといいのにと思う今日この頃。