割り切らない人

世の中の全ての人と仲良くするなんて芸当は、私には到底無理な話ですが、

身近な友人が、実はほんとに理解できないタイプであったことに最近気付き、

いろいろ思ってしまったので、とりあえずしたためて見ることにした。

 

40代独身の彼女は、同じ会社の人です。

歳の頃も同じだし、お互い独身一人暮らし。

親を亡くしたり、介護したり、会社でのポジションだったり、

共通項が多いところから話すようになりました。

 

ただ彼女はメンタル的な病気を抱えていて、

昨年は休職していたし、通院、服用しているあたりが、私とは違うところ。

 

休職明けの彼女には、仕事に制限が。

残業は好ましくないし、対応できる業務範囲にも制限。

それを聞かされたときは、ふむふむなるほどと思い、

無理しないでね。と思いました。

 

いつしか数ヶ月が過ぎて、久しぶりに雑談すると、仕事の話に。

残業が多いとか、業務範囲が広いとか、

なぜその話になったのかあまり覚えてないけど、たぶん彼女は自分で愚痴ったんだろうな。

 

え〜!そんなのひどい!と最初は思ったのですが…

 

会社というのは仕事をする場所だから、

仕事を割り当てられるのは至極当然。

忙しくなれば、限られたメンバーにどんどん割り当てられるし、

それぞれの事情は考慮するものの、基本的には他人事だから、

忘れられてしまうこともよくある話のような気がする。

 

そこで自己主張しないのは日本人の美徳かもしれませんが、

それによって自分の生活が脅かされるのであれば、

自分を守るために自己主張するのは当たり前の話。

例えば業務量が多過ぎるとか、子どものお迎えがあるからこの時間はだめだとか、

休みの予定を入れてるからこの日はだめだとか、

その仕事は自分の業務領域外だとかね。

 

それぞれの立場と事情によって内容は様々だけど、

誰しもが何でもかんでも引き受けるわけではなく、

ある程度のところで線引きをして、自分を守る。

それによって、自身の健康管理をするということも、

言ってみれば仕事のひとつなわけです。

 

でも彼女はどうやら断らない。

それにより業務時間が増え、業務量が増えても、

体調を崩しつつ、がんばるわけですね。

 

リモート生活の中、朝起きて30分以内にパソコンのスイッチを入れて、

そこから12時間以上仕事をして、1日を終える。

その間、家から一歩も外に出ることもなく。

時にはPCの電源を落とした後も、会社ケータイで

メールをチェックしているらしい。