アドレナリン

久しぶりにクライアント訪問をして感じた高揚感。

これってアドレナリンだよなと思い、ちょっと調べてみた。

 

アドレナリンとは、腎臓の上にある副腎というところの中の髄質から分泌されるホルモンです。

主な作用は、心拍数や血圧上昇などがあります。

自律神経の交感神経が興奮することによって分泌が高まります。 その結果、主な作用として、心拍数や血圧上昇が上昇し、体のパフォーマンスが高まります。

 

体のパフォーマンスが上がるというのは納得。

そうだよね、だから、疲れてても動ける。

休むよりも動きたい気持ちになる。

 

アドレナリンが過剰に分泌されると、不安・イライラを感じやすくなります。

些細なことで怒ったり、むやみに攻撃的な態度を取ったりすることも少なくありません。

また、アドレナリンの過剰は、最終的に枯渇を招きます。 するとストレスを受けたときでも、アドレナリンは分泌されません。

また、無気力・無意欲・無感情などのうつ症状もあらわれやすくなります。

 

これにもひどく納得してしまった。

クライアント訪問で最初に感じたのは緊張感。

質疑応答が相次いで感じたのは緊迫感。

終わって感じたのは高揚感。

 

これはどれも懐かしい感じ。

昔はいつもこの緊張感を感じていたと思う。

そして、昔のわたしは本当に怒りっぽかったー。

周りの人たちもイライラして怒りっぽい人が多かった。

 

フロントに立って責められることが多かったから、

自分が責められる前に誰かを責めることもよくあった。

「人から投げられた泥を他の人に投げ落とす人ですよね」ってセリフが何かのドラマであったけど、

そうしないととてもやっていけなかった。

 

平日5日間そんな感じで走り抜けて、

土日は動けなくなり、ひたすら寝ていた。

 

この頃、鬱病で会社を休む人が増えた。

今もそういった人がいるけど、そのはしりだったような気がする。

わたしもいろいろあって半年ほど休職した。

 

仕事でストレスかかって、アドレナリンに乗っかって暴走して、

無理が祟ってイライラするようになって、攻撃的になり、

そうなると人には好かれないからうまくいかないことも増える。

ストレスはさらに増えて…の悪循環。

 

あれって全部、社会の仕組みだったんだなぁ。

 

翌朝、早朝に犬の散歩に出た。

冷たい空気が頰を刺して、静まり返った中、

ぽくぽくと犬の足音だけがひびく。

気温は冷たいけれど、太陽の光が暖かくて、泣きそうになった。

 

毎日闘っていたあの頃、こんな時間はなかった。

散らかったワンルームに住んで、癒しは岩盤浴とかサウナに行くぐらい。

食事は外食か、コンビニ飯。

着る服は、おでかけ用か、スエット。

家では寝てるか、ベッドに転がってテレビ見てるか、酒飲んでるか。

 

世界は変わったなぁ…