過去

過去に一緒に仕事していた人と、会う夢を見ました。

 

仕事を一緒にしていた人なんて山のようにいる。

いちいち覚えてない人もいるし、思い出したところでなんと言うこともないのですが、

その人はちょっと特別で…

 

働き方改革なんて言葉のない時代、

毎日12時間以上働いて、その時もまた別業界に転職したばかりで、

毎日、一生懸命でした。

 

ちょっと華やかな業界だったから、

若い私には目新しいことも多くて。

仕事にも遊びにも一生懸命だったんですな。

そんなあれこれを教わった先輩。というか。

 

後に、私が挫折する事柄に遭遇したときも、

その人に助けてもらったりして。

でも前職を退職するときは、何だか怒っていて、

それきり会わなくなって。

 

夢の中で、その人は今の私の会社に来ていた。

転職したとは言え色々繋がってるので、

全然あり得ることです。

 

その人は相変わらずでした。

冷たいかと思えば優しい。かと思ったら高圧的。

その人といるとわたしは、正解を求めて慌てます。

 

おもしろいこと言えてるか。

イケてる返しになってるか。

スマートに振る舞えているか。

 

自分らしさなんて吹き飛ぶ。

思えばずっとそんな風に息を殺してきた気がする。

たぶんそれは私だけではなく、その人も。

 

その人もたぶんそうだから、それを強いるのでしょう。

もしかしたら、そんな日本人は多いのかも。

そしてそれは、悪い時間ではないと思う。

 

悪い時間ではないけれど、長く続ける時間でもない。

正解を求めて右往左往して、外してガッカリかれることに傷付いて、

結果、何もしないことに行きついてしまう気がする。

 

何もしなければ外すことはない。

出尽くした後に集約すれば、できる人のように見えるけれど、それはもう後出しジャンケンだ。

 

今のわたしは、やりたいことがあっても躊躇うクセがある。

それって本当に必要なことなのか、

意味があるのか、

バカっぽくはないか、

批判されることはないのか、

そんな第三者の目を考えると竦んで動けなくなる。

 

その感覚はある意味必要だけれど、

でも縛られるくらいなら、捨てていいものだ。

 

何の縁なのか、かつてのその人と同じ名前の別人が今わたしのそばにいて、

これまたぐいぐいとわたしに関わってきます。

 

全くどうしたことなのか…

友だちにも男にもモテないわたしですけど、

仕事絡みではほっといてくれない人が多い。

 

じゃ、仕事が増えるのかとか、人気あるのかとか言えば、そうじゃぁないんだよね。

ややこしい沼にずぶずぶハマって行くだけのような。

 

求められることに応えてばかりいると、

これからもまた何も言えない、何もできない日々が続いてしまう。

充分応えられることはしたように思うから、

もう充分だから。

 

過去から抜け出そう。