気持ちの変化

初めてコロナの話を聞いたのはいつだったかよく覚えていない。

 

1月だったのは確か。

中国のどこだかで病気が流行ってるらしい。ぐらいの感じ。

でもそれは、前にエボラ出血熱を聞いた時みたいなもんで、

遠い世界のわたしには関係のない話だった。

 

2月に台湾旅行を控えてたから、

行けなくなったら嫌だなぁ。とは思った。

行くのやめるべき?とも。

でもインフルエンザみたいなもんでしょ?と、あまり深く考えず、出発。

 

台湾では当初の目的どおり食べ歩いて、

4日目に胃腸炎を起こして、最終日は寝込んでた。

熱が出たから、日本に帰国できなかったら嫌だなぁ、と。

それぐらいの感じ。

 

無事帰ってすぐに飲み会があって。

かなり深い時間まで元気に参加。

翌日はやっぱり怠くて、金曜日だったし早めに帰った。

週末、風邪っぽくなって、鼻水が大変なことに。

 

私は、お酒を飲み過ぎると翌朝鼻水が出るんですが、

台湾旅行中は全く出なかった。

なので、この週末の鼻水は、溜まってたもんが出てるんだな〜ぐらいにしか思わなかった。

日曜日、何か食べるかとカレーを作ったのですが、

全く匂いも味も分からず。

ちょっとひどい風邪ひいちゃったな。くらいに思っただけ。

 

月曜日はお休みして、火曜日は微熱になったので出社。

行きの満員電車で咳が止まらなくなり、視線に耐えきれず、途中下車しながらなんとか会社までたどり着く。

でも、体調不良者は来ないでください!と追い返され。

そこからリモートワークスタート。

 

正直なところ、その週は倦怠感がひどかったので、

リモートワークは助かった。

休憩を取りながら仕事する。

 

翌週になって、体調はだいぶ戻ったけれど、

咳はずっと続いていた。

電車での視線を考えると行く気にならず、

自主的にリモートワーク。

 

2週間経って、そろそろ大丈夫かなと出社する。

でも、自宅にいる時より、会社にいる方が咳が出ることに気が付いた。

会社での視線も気になるし、またもリモート。

そうこうしてるうちに、全社的にリモートが決定。

 

正直なところ、私はリモートワークが結構好き。

行き帰りの無駄な時間を取られずに済むし、

余計なおしゃべりもないので仕事ははかどる。

合間に家事もできるから、家も片付く。

嫌なことがあれば、猫に顔を埋めることもできる。

 

イタリアでの感染拡大に驚いたり、

テドロスのアホさにびっくりしたり、

リモートワークしながらも、どこかずっと他人事だった。

 

マスクは手に入らないし、トイレットペーパーが買えなかったり、

咳が続いていたり、腰痛で動けなくなったり、

まぁ落ちることはいくつもあったけど、とりあえず平常心。