結婚制度
わたしは独身だもんで、不倫報道にあまり興味がない。
というか、結婚制度に疑問を感じるので、
むしろ不倫は自然なことのように思ってしまう感がある。
結婚制度に疑問を感じる理由は以下の通り。
①恋愛について。
ほとんどの結婚というものは、現代の日本では恋愛から始まる。
お見合いとか契約結婚とか聞くけど、そういうものは少数だという認識。
でも、恋愛というものは賞味期限があるのは、誰しもが感じるところだと思う。
多くのカップルがその後も愛情を残すものだろうけど、それは恋愛感情とは違うものになる。
つまり、結婚して数年後からは、人生において一切恋愛いたしません。
という決意表明でもある。
二十代で結婚するならば、三十そこそこで脱恋愛宣言!
ほんとですか?まだまだドキドキしたい年ごろなのでは。
そんなのほんとなわけはない証拠に、
「幾つになっても恋はしていたいよね」なんて通説がまかり通る。
それって誰とするんだ。夫婦でか。
そんな人もゼロじゃないでしょうけど、多くが外でなのでしょうね。
それは不倫じゃないのかしらね。
そこで、どこからが浮気か。
なんてくだらない議論が生まれる。
そんな話をしてる時点で、浮気願望がありますと言ってるようなものだと思う。
アイドルの恋愛禁止が公然と受入れられるのは、
大人の大半が恋愛禁止で生きてるからなのでは。
なんて思っちゃったりもする。
②子作りと子育て
結婚への暗黙の社会常識は、子どもを設けること。
子どもを作るためにはやっぱり若いうちの結婚がいい。
でも、二十代で社会人スキルを磨かずに家庭に入った場合、
その後の社会復帰は非常に限られた範囲に限定されてしまうのが日本社会。
と言って、ある程度のキャリアを積み上げた場合、
婚期は遅れる。とすると、妊娠・子育てへの難易度が上がる。
格差婚になる可能性も高く、その場合絶対に辞められず、
がしかし、家庭のことは女がすべし常識がまかりとおるから、
両立させたまま、殺人的な毎日を送ることになる。
子育て経験はないけれど、想像はできる。
子育てって、自分を後回しにすることだと思う。
もちろん親ならば当然。と言いたいところかましれないけど、
実年齢ではなく精神年齢と言うものは人それぞれだし、
抱える環境や才能、自己愛によっても変わる。
自分を後回しにすることに比較的抵抗がない人もいれば、
耐え難く感じる人もいる。
それは個性なのだと思う。
だからってもちろん、虐待であるとか置き去りであるとか、そういった子どもの命を削る行為はいかなる理由によっても許されるものではないと思うけれど、
残念ながら資質に限らず、身体さえ成熟すれば健康な男女は子どもを作れてしまう場合がある。
そしてまた一方で、子どもは作ることができないけれど、子育てへの能力が高い人がいる。
犠牲だなんて思わず、子どものために尽くすことで幸せを感じる人がいる。
この需要と供給のズレは往々にして起こる。
感じている人は少なくないはずなのに、このことへの解決策が結婚制度には存在しない。
③生活
常識的な結婚は、夫婦が1つ屋根の下に暮らすことを言う。
だけでなく、食事や睡眠や、その他もろもろ、
生活を共にすることを指す。
でも恋愛からスタートした関係が、
必ずしも共同生活を送るパートナーとして相性がいいとは限らない。
また心地いい共同生活を送ることのできるパートナーであったとしても、
趣味嗜好が同じとは限らないし、
人生設計であったりとか、求めるものであったりとか、
そういったものが全て同じだなんてことはあり得ない。
人の環境は変わるものだし、合わせて気持ちも変化していく。
それをずっと誰かに合わせ続けることで無理が生まれるのは必然だし、
数十年連れ添う結婚は、自然な気持ちを押し殺すことでしか成り立たないような気がする。
で、結論としては。
恋愛、子ども、ライフスタイル。
それはどれも全く別物であるはずなのに、
一連の流れとして四半世紀以上結びつける結婚制度なんて、できるわけがない。
なのに、当然のように成立させて見えるほとんどの結婚は、
自分に嘘付くことでしか成り立たないと、
私はそう思ってしまう。
もっと離婚・再婚が自由な国はたくさんある。
籍を入れずに、子どもを産める国だってあるし、
シングルでもごく普通に子育てできる国もたくさんある。
一夫多妻で、大家族で協力して暮らす国もある。
一度結婚したらいつまでもラブラブが素敵だの、
子育ては夫婦2人でするべきで社会に頼るなだの、
夫婦仲良く死ぬまで一緒に暮らせだの、
日本の結婚制度には無理があり過ぎる。
そんなもん、はみ出す方が普通っすよ。
※あくまで個人的な意見です。