台湾

台南に行って来ました。

半年ほど前に台北に行ってから、二度目。

私としてはそんなに気に入っているつもりもなく、

気楽に中華を楽しめる土地。ぐらいの感覚だったんだけど、

今回行って見て思う。

 

台湾て、すご〜く良いかも…。

 

元々中華料理はすごく好きで、上海と香港に行ったことはあった。

でも、ひとり旅好きの私にしては異常なことに、

上海、香港、台湾ともに、友だちと行っている!

 

つまり望んで行ったと言うよりは、

望まれて行ったと言うことに近いと言うことですな。

なぜならば。…あまりイメージが良くないから…

 

報道で目にする情報もよろしくないけれど、

中華料理屋に行くと出会う店員さんたちもよろしくなかった。

無愛想で、不親切で、感じ悪い。

 

でも台湾は違ったなぁ。特に台南。

みな黙々と働いていて、ごく普通に中国語で話しかけてくる。

分からないと首を振ると、もう一度中国語で何か言い(北京語と広東語みたいなもん?)

それから、「日本人?」となる。ここで笑顔になる人が多い。

 

もしくは英語。

もしくはどちらも話せなくても、

一生懸命、身振り手振りから察知しようとしてくれる。

香港では、言葉が通じないと分かった瞬間に、

嫌な顔して売ってくれない人も多かった。

台南では、みんな分かろうとしてくれた。

 

分かろうとしてくれる。

この行為にわたしはいつも感動する。

それが、日本でも海外でも、知り合いでもなんでも。

 

「心の赴く場所に辿り着きますように」

 

台南の有名なデパート、林百貨で見つけた言葉。

売り場の隅にひっそりと掲げてあった。

そこに陳列された品物たちの行く末を願っての言葉なんだろうか、

それもまた素敵だけれと、私はまるで、

2018年にこのブログを始めてからずっと思い悩む気持ちを言語化してもらったみたいで、

すとんと心に刺さる。

 

そこで、大きなバングラデシュ製の手縫いのかばんを買った。

本当は台湾のものを買いたかったけど(笑)

気に入っていないものを買うのは気が進まなかったし、

バングラデシュ製なんて聞いたことなかったから、なんだか面白かったのだ。

 

買い物したり、食べ歩いたりして4日目。

腸炎を起こした。

痛くて眠れず、水下痢は止まらず、歩くのもやっとなほど。

 

暴飲暴食の結果!と言えば簡単だけれど、

食べ慣れない物を食べているせいか、

量自体は日本で食べるよりも少なかっから、

なぜなのか悩みつつ、台南のマンションステイから、

高雄のホテルへ移動。

 

移動はどうなることかと思い悩んだけど、

(現実処理能力はある割に気の回らない友人は全く役に立たず)

タクシーでなんとか無事移動。

ホテルへ入り、湯船に浸って気付く。

 

そうか、湯船がなかったからだ…!

 

冷えとり生活のこのわたし、髪を洗わない日があっても、湯船に浸からない日はない。

冷えた身体が温まるということもあるし、

疲れた内臓が直接温められて安らぐということもあり、

体内循環が促進されることもあるし、

何より温かいお湯にホッとする。

 

お風呂に3日入らず、食べ慣れない物を食べ、

連日の睡眠不足(先週の帰任から緊張しているのか、眠りが浅い夜が続いていた)

それで、この始末か…。

 

お風呂から出ると気絶するように眠り、

眼が覚めると高熱が出ていた。

体感38度は軽く超えている。

 

そこで大量の白湯を飲んで、またお風呂。

凄まじい量の汗をかいてもう一度眠って、7時間後。

すっきりと眼が覚めた。

 

まだ身体はだるくて、胃の痛みは残っていたけれど、

前日が嘘のように身体が軽い。

 

旅先で体調を崩すと、その土地へのイメージは悪くなりがちなもんだけど、

台湾へのイメージはちっとも崩れなかった。

むしろ、タクシーを呼んでくれたアパートステイの管理人さん、

12時にチェックインさせてくれた高雄のホテル、

親切だったタクシーさん、お茶屋さん、コンビニの店員さんにお礼を言いたいくらい。

 

1日絶食して、身体がスッキリしたこともよかった。

何より、日本にいるとついウジウジと悩みがちな私に、

パワーがもらえた気がする。

 

台南では、ランタン祭りとロケット花火祭りに遭遇した。

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ランタンは綺麗で、疲れた心を癒してくれたし、

ロケット花火は…街中に置かれたベンチに座って見ていたけれど、

小さな自分と並んで座っているような錯覚に陥った。

 

台南の交通量はアジアらしくパワフルで、

でもクラクション音があまり響かない優しい街だ。

その街に響き渡る花火と爆竹。

どちらにも励まされてるみたいで、音が優しくて。

 

好きなことをやろう。考え過ぎるのはやめよう。

そう思えた。