ひとり旅

ひとり旅が好きです。

 

と言うとカッコよく聞こえるけれど、

わたしのひとり旅はカッコいいものでもなんでもない。

 

場数はそれなりに踏んでいるので(30カ国を超えた)、

下調べは常にばっちり、持ち物は少なく、ムダな買い物もなし。

手配や乗り換えなぞに困ることもあまりなし。

 

でも英語力はかなり乏しいので、現地での会話はえっちらおっちら。

トラブルに弱く(アナウンスが理解できない)、

おまけに方向音痴。人見知り。みえっぱり。

 

そんなわけで、素敵なひとり旅とは程遠いさまよい旅なんだけれど、

でもときたま無性に出かけたくなって、旅立ってしまう。

ちなみに、パッケージもガイド付きもあまり好きでない。

 

そしてまた。

今日から10連休ですな〜

 

こんなとき、諸事情により旅入れなかったのにさ、

行きたーくなってしまう。

過去のだめ旅を思い出す。

 

マルタではお腹壊して、ホテルにこもりっきりで、

それでも海岸沿いのホテルは、通りに出れば全面海だった。

部屋は裏町に面した日当たりの悪い部屋だったけれど、

巣穴みたいで居心地よかった。

 

キプロスでは、バスを乗り間違えてばっかりいたけど、

猫がたくさんいる気さくなところで、

近所に安くて美味しいごはん屋さんもあって、

ひたすらぶらぶらしていた。

 

クロアチアでも海が近くて、

コペンハーゲンではホテルのおじさんが親切で、

ノルウエーはおしゃれなホテルで、

ニュージーランドはキッチンが充実していて、

ポルトガルは街がおもちゃ箱みたいで、

チェンマイは小さな田舎町で、

ハノイはアジアの喧騒が刺激的だったし、

ラオスはほーんと田舎でのんびりできたし、

カンボジアアンコールワットはさすがだっし、

リシュケシュのガンジス川はいいところで、

散々町歩きしたロンドン、感じ悪かったパリ、

たくさん友達のできたカルカッソンヌ

静かに過ごしたシュトットガルト、

ダイナミックだっけど汚かったプラハ

雨が降ってばかりいたベルギー、

バカにしてたのに気に入ってしまったワイキキ、

ラクダがぜーはーしながら歩いたサハラ砂漠

 

どの旅もぶさいくで、あれやこれや失敗が多かったのに、

旅に出るたびにしみじみ孤独を噛み締めるのに、

なんだかその孤独が恋しくなってしまう。

 

これが、ドMだと言われる所以だろか。

いや、ドMじゃないすけどね。

いじられると反撃するしね。

 

ここではないどこかへ。

わたしを誰も知らないところへ。

 

そんな欲求に襲われるのは、

あまり女子っぽくない気もするなぁ。

 

そんな中、髪を切りました。

 

ずーっとロングだったのに、3ヶ月前にショートにして、

今回はさらに前髪含めてかなり短くしてしまった。

 

これはなんの変化なんでしょう。

旅に限らず不細工な日々への反動だろうか。

 

こんなに旅立ちたいのに、結局行かない理由はひたすら猫。

 

こんなわたしを待っている。

わたしに会うと無心に喜ぶ。

そんな存在がいるとなかなか出かけられん。

 

これが猫を飼っちゃいけないと言われる所以かなぁ。