やり慣れたこと

改案。テレビ業界用語です。

昔、くさるほどやっていて。うんざりしたもんだけど、

嬉々として改案してるユメみた。

 

やっぱり、毎日知らない人に囲まれて、知らない言葉を話し、知らない作業を見ていると、

知っている人や、やり慣れた作業が懐かしくなるもんらしい。

 

新しい仕事で提示されるどれもこれも、

「あ、できそう」と思うのだけれど、

「できそう」と「できる」の間には大きな隔たりがある。

ましてや、考える前に身体が動くようになるのには、

どのくらい時間がかかるのかしら。

 

昨日は1人で飲みに行ってしまいました。

 

1人のみは、旅先ではよくやるので、

アジアでもヨーロッパでもよく行ったし、

国内もどこでも行ったことがあるような気がするけど、

東京でやるのはすご〜く久しぶり。

 

一時期、立ち飲みにハマった時期があって、

よくあちこちの立ち飲みに行ったけど、

ちゃんとしたお店で1人で東京で、ってのはもしかしたら初めてだったかも。

 

初めて1人のみした頃は、恥ずかしかったのですね。

どう思われてるのかなぁとか、みんな楽しそうだな〜とか、

この料理は1人で食べるには多い…とか、色々考えちゃってた。

 

でも昨日は、完全に脳みそ振り切ってたから、

そんなことは全然考えず。

むしろ、疲れたアタマは一杯のワインでぼや〜っと夢心地になるのを、ぼや〜っと楽しんでいられた。

そこに美味しいお料理で、ふわっと幸せになるのを、また1人楽しんでいられた。

 

1人は楽しいもんです、旅でも外食でも。

もちろん、大切な人と共有しながら、

胸の内を話すというのも楽しいことだけど、

それはそれ、これはこれ、というか。

どっちもありというか。

 

毎日、初めましての人の名前と顔を覚え、

システムを覚え、業界用語を覚え、立ち居振る舞いを覚え、おまけに会社周辺の地理も覚え、ランチの美味しいお店を覚え、

覚えること、理解することが山積みで、

だから、考えなくてもできることが懐かしくなる…

 

そしてまた知らないことだらけだから、

ニコニコと柔らかく優しそうにしていられるけれど、

そんな人間ではなかったこともふと思い出した。

スイッチ入ると、鬼になるんだったよな…

その日がまた来るのはいつになるだろうか。