箱の外へ
まったく広まらないわたしの退職話に業を煮やし、
勝手に挨拶周りを始めました。
いまいる部署もあるけれど、やっぱりきちんとご挨拶したいのは、一番忙しかったときにお世話になった方々。
反応はいろいろで、こういう時って人間が出るんだなぁと思ったりする(笑)
わたしの行く末を心配してくれるひと。
応援してくれるひと。
あ、辞めるのね、サヨナラ〜なひと。
通り一遍ではあるけれど温かさがあるひと。
とりあえず起こる諸問題に怒ってるひと。
でも、次を決めずに辞めますというと、みんな一様に気の毒そうな、不思議そうな顔をするのが、だんだんおかしくなってきて(笑)
箱の外に出るってこういうことかぁ。
定年まで勤めて、退職金もらって、悠々自適な老後
という人生設計が、疑うまでもなく、唯一無二の生き方だと思っていて、
それ以外の選択肢についてなんか考えたこともない人々にとっては、わたしの行動は奇妙奇天烈なんだろう。
いま、堀江貴文さんの「すべての教育は「洗脳」である」を読んでいます。
学校とは、従順な軍人、労働者、そして国民を育成するための機関である。
だから日本人は、我慢を美徳とし、疑問を感じても枠の外へは出ないよう洗脳されている。
堀江さんの本はちょっとエキセントリックなところがあるから、割り引いて読むクセが付いたけれど、
誰も言わなかった真実を突いてる一面があるのも事実だよなぁ。
23歳のときに、イギリスへ語学留学をしました。
そのときにしみじみ感じたことは、
日本でごく当たり前だと思ってることは、イギリスではそうではなかった。
常識は日本の中だけの常識で、国ごとに違うものなのか!
いい大学を出て、いい企業に勤めて、家庭を作って、子どもをいい大学に入れて、マイホームを建てて、退職金もらって、老後は悠々自適。
が、日本の、それもたぶん一部の人の常識なだけで、
そうではない可能性は世界中にたくさんある。
海外で暮らそうとは、今のところ思ってはないけれど、
この先、将来がどうなるかも分からない。
だって、国内にゴロゴロある原発。あれも放置されてるのに。
福島ひとつであんなにお金がかかって、結局どうなったのかうやむやになってるのに。
北朝鮮なんて福島の何千倍の脅威を孕んでいるのか、
国債とか、あんまり詳しくはないからよく分からないけど、
税金率はたぶんこれからどんどん上がる。
今だって、わたしの支出ナンバーワンは、国関係ですよ。税金、年金。
なぁーんで、国にこんなに払わなくちゃならないんだっっっ
と思えば思うほど、
年収下げて、物々交換で生きていった方が豊かになりませんか?
貨幣とかってあのピラピラな紙を使うと税金がかかり、
野菜をあげるから、タンスを作って。みたいなのがタダなら、
そのぶん豊かな生活になりますよね〜
もちろん公共機関は使わなくちゃならないし、多少のお金は必要だけど、
税金のほとんどは、きっとわたしたちの生活とは関係のないところで使われてる。
そんなものにお金を使いたくない。
世界の恵まれない国のために日本の税金は使われてるんだ!
豊かな日本の東京に住みながら、何を贅沢言ってるんだ!
というひともいるでしょう。
でも、弱者は、別に世界に目を向けなかったって国内にだっている。
例えば、老人。
最近のスーパーって自動支払機増えましたよね。
あれ、わたしでも、一瞬、アレ?ってなる。
何度かやれば使い方は分かるけど、味気ないなぁって思う。
ご老人て、たぶん病院とスーパー通いが日課で、
そこでのコミュニケーションだけが、他者との関わりの人がたくさんいるんだと思う。
わたしもスーパーにはよく行くから、なんとなくそれを感じる。
きっと困ってるおじいちゃんおばあちゃんはいっぱいいる。
スーパーのターゲット層は高齢者なのに。
高齢者は弱者なのに。
弱者に優しくない企業、弱者に優しくない政府が、
どこの弱者を救えるって言うんだろう。
感じる違和感。
全てが常識の名の下に、当たり前だから。
と押し付けられたもの。