恐れる

たかのてるこさんの純情ヨーロッパと人情ヨーロッパ。

会社員を退職したたかのてるこさんが、職業・旅人になって、ヨーロッパを2ヶ月21ヵ国を周る体験談。

 

わたしも旅は好きで、バックパッカー経験もあるのですが、

たかのさんのような旅は絶対にできない。

と、しみじみ思う。

 

旅の過程で、すれ違った人が道を教えてくれたり、

親切にしてもらうこと、話しかけてもらうこと、

たまたま出会った人とごはん食べること。

 

このくらいはわたしでもあるのですが、

泊めてもらうとか、恋愛モードに乗っかるとか、

英語で明け方まで話し込むとか、絶対にできないなーと。

 

そんなたかのさんが、恐怖のすり込みについて語る。

仕事を辞めるとき、フリーでなんて食べていけないと、周囲におどかされたと。

でも人は、自分の感じる恐怖を悪意なく周囲に呪いをかけるもので、

また、恐れとは、起きて欲しくない現実を呼び込むことだと。

 

これ、すご〜く納得した。

わたしも前職を辞めるときに散々止められたし、

妹には、誰でもがまんしてることなんじゃないの?と言われた。

 

でも今思うに、何かを諦める理由が、

誰かにかけられた呪いのためなのか、沸き起こる恐れのためなのか、それはどちらとも言えないと思う。

 

未来を恐れて、現実を憂うのは人間だけだという。

動物たちは今を楽しむ。今とほんの少し先の未来を。

わたしもそうありたい。

 

恐れに負けず、やりたいことをやりたいな。

その気持ちをこの本に思い出させてもらいました。

 

たとえば、久しぶりにバックパッカーとか。

 

知らない街に行くのって本当に楽しいのです。

たかのさんのような旅はできないけど、

たとえばコンドミニアムを1週間ずつ旅して周るなんて楽しそう。

 

できれば、海とか山とか自然豊かなところで、

でも生活に困らない程度のお店があるところで、

のんびりしたり、スーパーでお買い物して料理したり、

少し遠出したり、地元の人が利用するお店をのぞいてみたり。

 

旅につきものなのは、新しい世界にワクワクすることと、知らない価値観にどぎまぎすること。

楽しいこととしんどいことは表裏一体な気がする。

 

表裏一体のしんどいことはありなんだ、

受け入れるべき試練なんだ。

 

でもつらいだけのしんどいことは…

 

ヨガに続いて、旅。

やりたいと思うことは、昔から好きなことだった。

少しずつ思い出して行く、この行程もまた楽しい。