引き継ぎ
昨日、大学時代の先輩と飲みました。
転職を6回もしてるツワモノ。会うのは10年ぶりぐらいだろか。
この先輩から、飲も〜ぜ〜と連絡が来たのは辞表を出した日で、思わずスマホ見て笑ってしまった。
転職ばっかりしてる人から連絡が来るのが今日なのか(笑)
退職するにあたり、自社からも顧客からも言われたのが、引き継ぎをすること。
引き継ぎ。ねぇ…
わたしは会社に14年いました。
その間、ま、色んなことしてたんですけど、主に行ってたのが、
顧客の課題解決に対する提案、及び解決に関するシミュレーション、データ分析。
つまり、マニュアルには起こせる内容ではないわけです。
シミュレーションは、独自のアプリケーションを使用してたけど、なんと言うか複雑な機械で、オペレーターのさじ加減で如何様にもいじれる。あと癖もあるので、その辺を見越して使わないとならない。
そういったあれやこれやを1カ月で引き継げって、そりゃ無理っすよ、お客さーん!て話。
じゃ、1ヶ月で辞めんなよと言われれば、
その先輩も言ってたけれど、
引き継ぐ気がないのだよね。
だって、わたし自身、誰に教えられたのでもない、自分で積み上げてきたキャリアだ。
それが今、社内にも顧客にもノウハウが残っていないとして、それは任せっきりにしたままだったそちらの問題では?
そんなに大事なものならば、なぜ放置したんですかと。
そーゆーことじゃんね。
というか、仕事なんてお料理とおんなじ。
鍋もある。材料もある。エネルギーもある。
じゃ、献立考えてごらん。てなもんだ。
ご丁寧なレシピを料理して、料理学校に通って…という王道はもちろんあって、それがたぶん大企業の社員さんなのでしょうけど、
ウチの会社みたいな中小にはそんな教育に費やす時間なんてない。全てがOJT。
とりあえず、味噌汁の作り方は教えた。ごはんの炊き方も。カレーも野菜炒めも作った。
今回の材料考えたら、そのアレンジじゃん。考えてごらんよ?
としか言えない。
ていうか、シェフが店を去る時にレシピを残していくだろうか。
もちろん基本的なレシピは残して行こうと思う。
大根の代わりにじゃかいもしかなかったら?
その説明をしとくこともできる。
じゃ、人参だったら?ナスは?ピーマンは?キャベツは?
全てのアレンジを説明することはできないし、そんなのその場の思いつきだ。
だから引き継ぎなんてない。
ていうか、引き継ぐことなんてないんだって。
だって、毎回、唯々、テキトーにやってきたんだもーん。
そして困ったことがもう1つ。
退職の話を公表しようとしてくれないんだよね、社内も顧客も。
なぜ、内緒にしておきたいのかよく分からん。
でもきちんと挨拶したい人もいるし、もう決まったことで変わらないわけだし、
なーんて話も先輩にしたら、
自分で喋っちゃえばいいじゃん。
さすが(笑)。忖度しない人だよ。
だよなぁ。
わたしのことだもんな。
やりたいようにやろう。
それでしこりが残っても仕方ない。
その先輩もパワハラに会ったって言ってた。
上が嫌がるようなこと平気で言うからだよ〜わたしもだけどって笑いながら言ったら、スッキリした。
わたしに起きたことを話したら、おうおう俺の話を聞いてるみたいだ、と笑った。
学生時代の友だちと会うのも悪くないもんだ。
これまで同窓会系は全部断ってきたんだけど、今後は考え直してもいいかもしれないな。