エネルギーがもたらすもの

うちには電子レンジがありません。

 

いや、今年の始めまでありました。そっか、冷えとり初めて、捨てたんだわ(笑)

そのときは、冷えとりとの関係なんて考えもしなかったけど。

 

前に、まほろ駅前番外地てドラマがあって。

松田龍平演じる行天が、ガスで沸かしたお湯って美味しいよね〜って言うんです。

電気ポットで沸かしたお湯よりも、ガスで沸かしたお湯が美味しいって。

 

そのセリフを聞いたとき、何だか心に引っかかっていて。

電気で沸かすのとお湯で沸かすのと味が違うの?

考えたこともなかったけれど、そんな気はするかもしれない。

と、思った。

 

以前、時短料理とかが流行って、スチーマーが流行ってた頃、わたしも試してみました。

だけど、美味しいと思えなかった。

だからここ数年のレンジの使い道は、買ってきたものをあっためるとか、ごはんをあっためるときくらい。

 

そういえばついでに炊飯器もありません。

保温ごはんがどうにも美味しくなくて、当時の狭い家には置き場所もなくて、早々に捨ててしまった。

 

そう、家電って、美味しく調理するのか問題もあるけど、場所取り問題もあるよね。

ニッポンの狭い家には、そんなアレコレ置くスペースなんてないんだっつの。

 

最近読んだ本やブログのあっちこっちで、エネルギーの話が出てきます。

 

日本人なら東日本大震災で電気について考えなかった人はいないと思うし、

また、電気よりガス、ガスより薪で調理した方がおいしい、そしてお風呂のお湯は湯冷めしにくいという意見が大多数。

科学的根拠はないのだろうけれど、なんだか分かる気がする。

 

電気は電気でしかないけれど、ガスは火だ。

 

わたしは薪で調理したこともないし、五右衛門風呂に入ったこともありません。

でも、薪ストーブのある宿泊施設で一晩過ごしたことがあって、火を眺めている、あのなんとも言えない時間がたまらなく心地よかった。

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天空の城ラピュタで、

人は土から離れては生きられないのよ!

ってセリフがあったけど、

たぶん火をなくしても生きられないんじゃないかなぁ…

 

焼鳥屋さんが炭火焼きを売りにしたり、イタリアンが釜焼きピザを売りにしたり、かまど炊きの炊飯器が市場に出回ったり、

つまりみなさん分かってるんだよね、そのことに。

火を使った調理、それもガスではない火で調理した方が美味しいって。

 

もちろん電気は必要で、灯は電気が安全だし便利。

PC、スマホは電気なくしては動かないし、冷蔵庫なし生活はわたしには考えられません。でも冷凍庫って使わないので、なんでこんなに広いスペースが必要なのかしら?とは思うけれど。

洗濯機も、掃除機も、空気清浄機も使う。ロボット掃除機もある。エアコンもたまに使う。扇風機もあるし、天井にはファンを取り付けてる。

 

ただ、電子レンジについてはいらないと思った。

栄養素を破壊するという噂もあるけれど(国によっては使用を禁じられているとか)とにかく単純に美味しくない。

 

たとえば、安売りされているシューマイがあったとして、レンジでチンするのと、蒸し器を使うのでは、全然味が違う。食べ比べてみるとほんとびっくりします。

蒸し器はふわっと柔らかく温まる。冷えても柔らかい。

レンジはべちゃっと熱くなる。冷えるとまた固くなる。

 

お弁当やお惣菜を買ったとしても、

そのままの容器でチンするのと、

おかずごとに分けて蒸したり焼いたりするのでは味が違う。

 

そんなことめんどくさ〜い!やってられな〜い!と思ったそこのアナタ!

ここで便利なのが、魚焼きグリル。

耐熱容器、もしくはグリルパンに、おかずを移して、弱火もしくは中火で加熱。それだけ。

 

慣れるまでは焦がしたり、中が冷たかったりするかもしれないけど、でも、絶対この方が美味しいと思うなぁ。

ついでに、魚焼きグリルは肉も焼ける。野菜も焼ける。トースターもお餅もグラタンもピザも焼ける。わたしはお菓子作りしないけど、パンとかクッキーも焼けるんじゃないかな。

魚は滅多に焼かない(笑)匂いが付いちゃうし、美味しい焼魚というのはほんとーに難しいもんね。鮮度とか火加減とか。

 

でもガスではない火で調理する生活に憧れる!

かまど、薪ストーブ、囲炉裏、七輪…

と、考えていくと、手っ取り早いのは七輪だろか。

都心の機密性の高いマンションに住んでいるんたしには危険か(笑)

 

もう1つ重要なエネルギーに、太陽というものがありますね。

今のところできるのは野菜を天日干しにするくらいだけど、残念ながら我が家は交通量の多い交差点そば。

 

酔っ払ってタクシーで帰宅するには非常に便利な土地ですが、

野菜を育てるだの、天日干しだの、洗濯物干すだの、そう言ったことには全く適さないこの環境。

 

そう。いいエネルギーを手に入れるためには一歩を踏み出さなくてはならない。

そういうことなのです。