自由とはなんぞや

脱サラについてあれこれ考え始め調べるうちに、
起業して成功している人を除き、
ある程度安定した収入を得るのはやはり非常に難しいと改めて理解しました。

 

やっぱり生きていく上でお金は必要。

ていうか、貧乏ってきらい。

 

お金を持つことは欲しいものが何でも手に入り、やりたいことができると、

つまり自由を手に入れるためにはお金が不可欠なのだと。

嫌々ながら会社勤めをしている以外、わたしが呑気に生きていられるのは、

ある程度のお金を手にしているからなのだと。

そう思い込んでいた。

 

そんなときに図書館で、年収100万円で生きている人の本を見つけ、

そんなばかな…と読み進めるうちに、これが面白かった。

 

生活コストをいかにして抑えるかって、要は家賃と食費なわけなのですね。

 

その人は、コメ肉野菜は買うものの、調味料もうどんもパンも手作りをしていて、

ホームパーティを開くことで、飲み代も節約しながら友だちとのコミュニケーションを維持していた。

 

ちょうどその頃、わたしはお昼を外食からお弁当に切り替え、

化学調味料を使うことをやめた頃でした。

だからその考え方がすとんと腑に落ちた。

 

というかむしろ、羨ましくさえ思えてしまった。

 

だって、ちゃんとした自炊をしようとすると、やっぱりそれなりに時間が必要なわけです。

まず、買い物に行かなきゃならない。

買ったものはそのままではなく多少仕込みをしないと美味しく保存できない。

毎日自炊はどうしても味が似てくるから、アレンジするなら調理時間もかかる。

エサではなく食を楽しむのなら、盛り付けだってこだわりたい。

 

それを朝昼晩とするとなると、平均1日3時間くらい。

定時で上がって真っ直ぐ帰ってくれば可能だけど、毎日同じことするのが嫌い!なわけなのですよ。

料理にばっかり時間が取られて、他のことするヒマないじゃん…!

 

でも、仕事辞めたら自由な時間が手に入るのか。

料理だろーと掃除だろーと、その他好きなことをする時間がたらふくあるわけか。

 

お金は自由を手にするための切符だと思ってた。

でもそのお金を手にするために、日々息を殺して8時間の苦行をしているのならば、

本当にお金はわたしを自由にしているのか?

 

収入が減っても生活コストが下がるのならば、

それによって自由な時間が手に入るのならば、

それこそが一番の自由なんじゃないかしら。

 

でもちょっと待って。

貧乏は嫌なんだってば。

 

ていうか、会社辞めたら年収100万どころか、1万円稼ぐことだってできやしない。

 

でも貧乏ってなんだ。豊かさとはなんなんだろう。