日々ごはん

夏中ずーっと、高山なおみさんの本を読んでいました。

 

日々ごはんシリーズや旅日記、料理本などあるけれど、

やっぱり日々ごはんシリーズが好きです。

本によってはブラックというか重たくて(笑)

読み終わるとずっしり来るものもある。

 

高山なおみさんの料理は日常だから、

気取った感じもなくて、作りやすい真似しやすいものが多い。

ちょっとしたコツなんかが書いてあったり、

料理本では同じ野菜でも季節ごとに扱い方を変えていたりして、

その辺りもすごく参考になる。

 

わたしはほぼ自炊だけど、凝ったもんは一切作らず、

ゆでるか、焼くか、炒めるか、そんくらい。

揚げ物も面倒だからしない。食べたければ買ってくる。

味付けも似たり寄ったり。

 

それでも美味しく思うのは、野菜を変えるからだと思う。

味付けや火の通り具合が、足りなかったり過ぎたりするのはしょっちゅうで、

自分一人なら、それもまた適当にアレンジしながらおいしく食べてしまうんだけど、

実家でみんなに振る舞うと、ダメ出しが入るもんで、

あら?と思ったりする。

 

みんなそんなに毎日おいしいものを食べたいのかしら。

 

とは言いながら、わたし自身、

まずいもの食べることが許せない時期もあった。

昼も夜も外食していた頃だと思う。

食事は美味しくなければ許せなかったし、

美味しいごはんを食べることがストレス解消で、喜びだった。

 

食べることが喜びなのは今も変わらないけど、

調味料でゴテゴテと作り上げられた美味しさにはあまり興味がなくなったかもしれないなぁ…

それより、塩か醤油をさらり、軽く火を通した素材を楽しむ方がいい。

 

例えば、じゃがいもはほっくりしているのはもちろん美味しいけれど、少し歯ごたえがあるのが混ざっているのも悪くないよねと最近は思う。

大根だってつゆが沁みた大根も美味しいけど、少し固いくらいもそれはそれで美味しい。

もやしのシャキシャキとか、軽く焼いたミニトマトとか、炙ったとうもろこしとか。

 

火加減が違っても、味加減が違っても、明日また試せればいいし、

少し焼き直したり、味を足したりして食べてもいい。

自宅だったら完ぺきな食事が用意できなくても、アレンジができる。

それでいいんじゃないのかなと思う。

 

何しろ毎日のごはんで一番重要なのは、時間をかけないことだ。

15分〜30分。そんなもんで完成させたいよね。

それでも後片付けや、買い物の時間なんかを考えれば食事一回に付き1時間。

1日2食としても2時間。忙しい現代人にとっては充分に大きな時間。

 

それに、季節や体調によって味覚は変わるしね。

家族全員を満足させる食事なんて至難の技。

そんなことに毎日挑むなんて、そりゃ大変だよ。

 

てことで、毎日ゆるゆる楽しむ日々ごはん。

今日はとうもろこし!今年最後かなぁ。