レン
アメリカンショートヘア♂4歳
さみしがりや、甘えっこ、高所恐怖症。
特技は鼻をぷすぷす鳴らすこと。
趣味はお魚くわえたどら猫。人間の食べ物を咥えて走り去る。
抱き上げると、ゴロゴロすりすり顔を擦り付ける。
うちは7階なので、抱いたまま窓辺に近寄ると、身を捩って泣く。高所恐怖症。
キッチンで料理していても、皿を洗っていても、
ぴょんとカウンターに飛び乗って、わたしの顔をじーっと見る。
抱き上げると身体をすりよせでゴロゴロ。
人間の食べ物にはいつでも興味津々。
皿から失敬したり、箸に猫パンチして落ちたものを拾って走り去る技まで習得。
もちろん、ちゅーるやウエットフードも好きで、準備してると興奮して、にゃーとなく。
甘ったれで、一人ではいられない。
リモートしてれば膝によじ登る。
夜は布団に潜り込み、わたしのお腹にぴったり寄り添って寝る。
ふくよかなわたしの、おなかも太ももも二の腕も、ふみふみゴロゴロ。
わたしのそばにいないときは、先住猫のはるたにべったり。
たまにプロレスするけれど、基本的に仲良し。
やきもち焼きで、文字通りはるたとわたしの間に割って入る。
兄貴分のはるたと、甘ったれのレン。
動物を飼うからには覚悟していた。
でもうちに来た時には健康体で、風邪一つひいたことなかった。
病院に行くのはワクチンのときだけ。
母が亡くなっても、何かしんどいことがあっても、
いつだって玄関まで出迎えてくれて、
全身で愛情表現をしてくれた。
わたしが泣いていても、笑ってても、酔っ払ってても。
大好きだよ〜と全身で伝えてくれた。
レン。こんなに早いなんて。
なきがらを抱きしめて泣いていたら、
ぼく幸せだったよ、ありがとう。
そんな声が聞こえた気がした。
胸が割れそうに痛いけれど、その何百倍も幸せをくれた。愛情をくれた。
同じ未来が来ると分かっていても、わたしはいつでもレンを選ぶだろう。
レンがうちに来てくれて、一緒に過ごせて、幸せだった。
いつまでも泣いていたらレンが心配するよね。
はるたまで病気になっちゃうかもしれない。
明日、荼毘しようね。
レン。ありがとう。大好きだよ。
いつでも帰っておいで。
はるたと一緒に待ってるから。