解散会

そんな経緯から開催された忘年会。いや解散会。

 

ワンフロア貸切、部長2名含む20名が参加。

例の部長の対面に配置されかかった私は断固拒否、

少し離れた位置から若手に指示するポジションを取りました。

 

開始時間に2人の部長は両方とも遅れて来て、

部員で先に始めつつ、作戦の続きを練ります。

事情を知っててノリノリの人もいれば、引いてる人もいて、

その場で初めて話を聞いた人もおり。

 

なんで?どうしてそうなってるの?

という問いに、軽くお酒の入ったわたしは、

これまでに起きたあれこれ、失言の数々を話すこととなった。

 

主観的に言えば、腹立たしく、不愉快な事柄。

でも客観的に話すといじましいと言うか、くだらないと言うか…

そんなこと気にすんなよ!と言いたくなるような内容なんだよね。

 

それも理解した上でぽつぽつ話すわたしの姿は思いの外共感を呼んだのか、

それともそういった小さな悩みをみんな抱えていたのか、

その後の3時間はすごかった…

 

お酒は飲み放題で、部屋の隅に置かれたテーブルに、

ビール、焼酎、ウイスキー、日本酒、ウォッカ、ジン、ワインが置かれ、

ご自由にどうぞスタイル。

 

若手がお酒を作って部長に運ぶんだけど、

ハイボールも焼酎も、びっくりするぐらい濃い。

そりゃやり過ぎだよ!と何度か止めたぐらい。

 

イッキが排除されて久しい世の中ですが、

そのむちゃくちゃ濃い酒を部長にイッキさせる。

もう1人の部長はバケモノ級にお酒の強い人で、

その人が嬉々として飲むもんで、くだんの部長も飲まざるを得ない。

 

だけでなく、若手女子が次々と日本酒を持って、

部長、カンパイしましょう!と盃を差し出す。

 

仲良くしてる子が率先してやってる姿には驚きました。

いつもお酒は飲めませんと、ウーロン茶で通す子ですよ。

それが日本酒イッキしてたΣ(゚ロ゚」)」

 

気がつくとカンパイしていないのは私だけという事態になり、

ええい、ヤケクソじゃ!いったるわ!と、

クリスマスソングに乗せて、サンタの帽子かぶって、

満面の笑顔で部長にグラスを差し出して、

一緒に白ワインを飲み干す羽目になりました。

 

元々お酒の強くない部長は完全にバタンキュー

 

すごかったのは更にそこからで、

潰れてる部長の写真をみんなで撮りまくる、

本人目の前にして悪口を言いまくる。

果てにはバーカ!と叫ぶ人も出るに至って、

我に帰る。

 

これ、なに?なんのじかん?

ただのいじめじゃない?

 

翌日。きちんと朝から出社している姿を見て、

さすがなんだな…と初めて少しだけ見直した。

そして、きちんとスーツ着てそこに立っているけれど、

目の焦点合ってない顔を見て、気の毒に思った。

 

かわいそうに思ったら、これまでのあれこれもどうでもよくなった。

結局のところ、取り立てて悪い人なわけではなく、

ただひたすら私と相性が悪かっただけなんだろう。

 

気も済んだし、これでお別れだし、もういいかな。

バイバイ、役立たずくん。

新しい組織では重要なポジションなんだし、がんばってくださいませ。