虫
子供のころ、泥まみれで遊ぶタイプで、昆虫の類は平気でした。
ミミズとか、だいぶ大きなものでも摘めた。
ザリガニなんかは好んで取っていた。
当時住んでいたボロボロの社宅は、お風呂場にナメクジが出た。
成長するに従って、家も立派になったし、虫取りをすることもなくなって、
社会人になる頃には、立派な虫嫌いになっていた。
キャンプに行って、ぎゃーっと叫ぶ程度に。
それ以外で虫と対面することは、都心に住んでいる限りありません。
ちょうちょが飛んでたり、ボウフラがいたりもするけれど、避ければいいだけの話。
ゴキブリがいない家はないと言われるけれど見たことはないし、
観葉植物に小さな虫が飛んでいても、そんなに嫌悪感はない。
今朝は、延び延びになっていた赤しそを漬けよう!と昨日スーパーで買ってきました。
手順通りに大量の赤しそを洗っていて、見つけてしまった!
緑色のシャクトリムシ?なに虫?怖くて写真も撮れず。
ぎゃーっと叫んで、ティッシュでつまみ、トイレへ。
田舎暮らししたいと思った時に、虫には慣れんといけん!と思っていたんです。
でも、じっとしているなに虫くんは、紫蘇の茎にそっくり!
ひえぇ…と、紫蘇山を見つめる。
1匹いたら、100匹いるってことか?
流し台にもう一匹、比較的大きめを発見。
除去。
そして、紫蘇山をじーっと見つめていると、
ゆっくりと動き出しました。
小さな小さな緑くんたち。ざわざわと。無数に。
本当に無数だったのか、今となっては分からない。
気付けば、洗った紫蘇も洗う前の紫蘇も、紫蘇が入っていたビニール袋も、
全てをゴミ袋に詰めて、収集場所へ出していた。
こ、こんなわたしが、田舎暮らしなんてできるのでしょうか…
家外ならともかく、虫を取り分けるとか…
しかも小さいのがいっぱいいるとか、めっちゃ怖い!!!
というわけで、自家製ゆかりは夢と消えました。
こんなんで、田舎とか畑とか…うう。思い出すだけで背中がかゆい。