闘い続ける意味

わたしの現業はメディア系です。

と言っても、わたし自身は細々と数字をいじってるだけ。

 

視力もがっくり下がったし、肩こりやら腰痛やら、

とにかく数字とにらめっこにはうんざり。

 

そしてはたまた業界的に、自信家が多いのですね。

俺たちが日本社会を動かしてるんだ的な、

一番強いのは誰だ的な、勝ち組は俺だ的な、

年収=パワー的な、とにかくそんな感じ。

 

それに鼻息荒くも飛び込んでいた時期もあるのだけれど、

わたしももはやアラフォー。

若い子の勢いには敵わないし、

おじさんたちの椅子取りゲームに参加し続けることも、

現場で緊張感ある仕事を続けることも、

どちらにも疲れてしまって、ゆっくり暮らしたいと思うようになった。

 

でも。

今の仕事は14年続けていたわけで、

それを生かさないなんてもったいない!と。

そう力説する人が次々現れると混乱…。

 

そう。またしても混乱。

 

この業界で、別の仕事を、なんて考えてもみなかったなぁ。

そもそもコネクションで就職って発想はないし、

業界自体の在り方についても考えてしまうところがあるし。

 

いろんな人の意見を聞いたらいいというアドバイスは、全くもっておっしゃる通りで、

そこに足踏みしているのは、煮え切らないままに中途半端な自分が情けないと、自分でも思うからなんだろう。

 

いや、足踏みしているのは、

そもそも男社会で闘う生活から離れようと思ったからで、

このまま形を変えれども闘い続ける…

可能性があるなんて思ってなかったから、全然考えてなかった。

 

というところが本音。

 

重要なのは肩に力を入れないこと。

 

そんな気がする。

 

会える人に会うのは悪くないのか。

 

そんな気もする。

 

それでも、業界に残ることは、闘争の日々が続くということだ。

経済ヒエラルキー。消費行動バンザイの世界。

意味のない税金を払い続けるということ。

 

どうして、がんばり続けなきゃいけないの?

 

それがあの人たちのルールだから。

 

息が切れる。まだまだ苦しいんだなと山道を見上げる。

 

でもそれは、どの道を選んでも、結局は同じことなのかもしれない。